税理士さんに依頼せずに法人の決算ってできるの? ちょっと気になる…。
こんなお悩みを解決します。
リルボードへようこそ!
管理人のブロッコリーJr.(@king_o_broccoli)です
やばい。やばい…。
法人の決算 / 確定申告作業、ぜんぜん何も終わってねぇ。
ぼくが2年前に、資本金1円で設立したマイクロ法人(いわゆる一人会社)の決算は「6月」なのですが、
8月12日午前現在、ほんとうに何も終わっていません…。(法人の確定申告期限は、決算後2ヶ月以内)
結論:
税理士に依頼した方が時間と労力は節約できます。
が、税理士なしでも法人の確定申告は無理ではありませんでした。
● 税理士に払う顧問料を節約したい
● 法人決算を自分でやってみたい
● 法人決算のやり方を知りたい
● 法人確定申告のやり方を知りたい
● 法人の確定申告が初めてで不安だなぁ…。
LiLBoard管理人
ブロッコリーJr.
31歳 / 男性 / 一児のパパ
●NFTコレクター ●NFT投資2年目 (2021年〜) ●The Sandbox LANDオーナー ●LiLBoardの運営者兼ライター | 記事内の不明点はコメントかTwitterにて気軽に質問してください! 『日本人にもっとWeb3 を!』
● 元 税理士事務所の職員
● 大学は経営学部で会計コースを専攻
● 脱サラ6年目
● Twitter(@king_o_broccoli)で1,000フォロワー達成
ぼくは、会計ソフトは法人設立当初から「弥生会計」ではなく「会計freee(会計フリー)」を使用しています。
一人で法人決算となると、ぼく的にはfreeeの方が使いやすかったです。
もちろん弥生会計も使ったことはあるのですが、やはりぼくはfreee派かな。
プランは当初、ベーシックプラン(税抜3,980円)を使っていたのですが、
高いのでやめて、今はいちばん安いミニマムプラン(税抜1,980円)を使っています。
なぜ『会計freee』かというと、『会社設立freee』でこの会社を立ち上げた、なんというか、そう、ノリです。
どうやって設立したのかについても、今度またブログ記事にしてみたいと思います。
1円で作ってはみたものの、銀行で法人口座を作ったり、融資を受けたり、いろいろ大変なことが多かったです。
そのへん、どうやって乗り越えたかを執筆しようと思っているので、興味のある方はぜひ参考にしてほしいと思います。
話を戻しましょう。
今回の確定申告をする上での前提条件は、以下の通りです。
●合同会社
●6月決算(会計期間 07/01〜06/30)
●法人2期目
●会計ソフト:『会計freee』
●会社の収益状況: 赤字
●社長ぼく一人のマイクロ法人。従業員なし。
●会社持分: 100%自分
●エリア: 福岡県福岡市
●前期は税理士に申告作業を丸投げ
このページでは、法人の確定申告を、税理士なしで自分でやる方法についてわかりやすく解説していきます。
まあ、世の中には「税理士不要論」ってのもあるぐらいです。
若い人ほど、「税理士は将来不要になるだろうな〜」と考えている人が多いのだそう…。
いや、わからんではないww
決算のみなら、さがせば格安でやってくれる税理士さんもいるみたいなので、
不安な人や時間をかけたくない人は、さがしてみるのもアリだと思います!
タップできる目次
- 手順1: B/SとP/Lをざっと眺める
- 手順2: 未処理の仕訳をわかる分から処理
- 手順3: 期首仕訳
- 手順4: 手持ちの現金を数える(ATMがオススメ)
- 手順5: 連携が外れている口座を再連携
- 手順6: 各銀行の通帳記入
- 手順7: レシートを貼る
- 手順8: レシートを元に仕訳を手入力する
- 手順9: レシートをアップロード
- 手順10: レシートを取引に添付する
- 手順11: 税務署に申告相談の予約を入れる
- 手順12: 期首の売掛金の残高を消していく
- 手順13: 金融機関の明細書をPDF保存
- 手順14: 地方銀行の取引を手入力
- 手順15: ネットショップから売上を入力
- 手順16: ブログアフィリエイトの売上を入力
- 手順17: 創立費と開業費
- 手順18: 決算整理仕訳
- 手順19: 各月末残高が合っているかチェックする
- 手順20: freeeでB/SとP/Lを印刷
- 手順21: 税務署へ申告相談に行く
- 手順22: 年度締めを行う
- 手順23: 勘定科目内訳明細書の印刷
- 手順24: 資産別固定資産減価償却内訳表の印刷
- 手順25: 決算報告書を電子化する
- 手順26: 書類をファイルに綴じる
- 手順27: 仕訳帳をPDF保存
- 手順28: 総勘定元帳をPDF保存
- 手順29: レシートその他決算資料をスキャン電子化
- 手順30: 税金を銀行で納付する
手順1: B/SとP/Lをざっと眺める
『会計freee』にアクセスして、貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)を印刷。
ざっと一年の振り返りをおこなっておきましょう。
こうすることで、全体を俯瞰して見られます。
このあとの動きを大まかに想像できるので、やっておきたい手順ですね。
トップ画面から「レポート」タブを選択。
「月次推移」をクリックします。
▼
すると、以下のように月ごとに金額が表示されるので、なんとなく眺めながら一年の事業内容を振り返りましょう。
ここで金額から一年の事業内容を把握するには、こまめにfreeeに記録しておくことがベターです。
まあ、できれば、ですが。笑
ぼくも本当にちょっとだけしか入力できていませんw
貸借対照表と損益計算書の切り替えは、上記のタブで移動できます。
これで一旦今期の状況と何から手をつけるべきか、全体を俯瞰(ふかん)して見れたのではないでしょうか。
まあ、のんびりいきましょう。
先は長いです。
あと、貸借対照表と損益計算書ぐらいは知っておきましょう!
知らない人は、本でも買って、ささっと勉強しておくことをおすすめします。
手順2: 未処理の仕訳をわかる分から処理
会計freeeと、銀行口座やクレジットカードとの連携で、自動で記帳されている仕訳があるかと思います。
その中で、まだ正式に登録されていないものが大量にあるはずなので、それを処理していきましょう。
(事業年度中、ちょくちょく会計freeeを触っていれば、ほとんどちゃんと登録されているのでここではかなりラクできます)
手順3: 期首仕訳
① 期首の商品棚卸高を振り替える仕訳
前期末にあった商品在庫を当期の在庫として、勘定科目を振り替えます。
簿記で必ず出てくる定番の仕訳です。
トップ画面の「レポート」タブから「振替伝票」を選択します。
▼
仕訳が入力できたら「登録」をクリック。
② 法人住民税の支払いによる仕訳
トップ画面より「取引の一覧・登録」をクリックします。
▼
下記のように項目を全て入力し終わったら、「支出を登録」をクリック。
ちなみに県と市の住民税は別々の仕訳にしてもいいし、一緒にしても大丈夫です。
ぼくは別派です
手順4: 手持ちの現金を数える(ATMがオススメ)
衛生的にどうかと思うので、ティッシュを広げて、その上で一枚一枚手作業で数えました。
効率が悪すぎたので、次回からはATMにぶち込みに行こうと思います。笑
機械に数えてもらった方が絶対早いです。
ATMに入れたら、ちゃんと記録されるのでメモる必要はないのですが、
ここで手作業で数えた場合は、以下のようにメモしておきます。
8/12 18:56 時点
現金残高 ¥23,569
数え終わったらティッシュで硬貨を包み、そのまま手では直接触れずに、元の財布に戻しましょう。
戻し終わったらテッシュは捨てます。
そして、ダッシュで手を洗いに行きましょう!
ぼくは肌が弱いので、「牛乳石鹸の青箱」を使っています。
これ、意外と大事w
手順5: 連携が外れている口座を再連携
freeeと各金融機関との連携は、数ヶ月で解除されてしまいます。
そのため、各銀行のIDやパスワードを入力して、再度連携し直す必要があるので、正直めんどうな作業ではありますね。
まあ、年一回の作業なのでここは我慢です。
手順6: 各銀行の通帳記入
銀行に通帳記入をしに行きましょう!
ちなみに、ぼくの会社で作っている銀行口座は以下の通りです。
・住信SBIネット銀行
・GMOあおぞらネット銀行
・某地方信用金庫
・ゆうちょ銀行
ぼくの場合は、ゆうちょ銀行と某信用金庫の通帳が手元にありますが、
ゆうちょの方はネットで残高が確認でき、今期は動きもないので記帳には行きませんでした。
ネット銀行は、ネット通帳なので記帳に行く必要なしです。
某地方信用金庫はなんと、法人の場合、ネットバンキングを利用するには毎月1,000円以上もかかります。
だから、ネットバンキングは契約せず、通帳でのみ残高がわかります。
そんな事情で、この金融機関へは行かざるを得ないので通帳記入に行きました。
この信用金庫のネットバンキングはこれからも絶対やりません。笑
余談ですが、みんなが名前を知ってるような有名大手銀行にも、
法人口座の開設を申し込んだのですが、全部断られてしまいました。
最近はマネーロンダリングやら反社会勢力の取り締まりで、
けっこう法人名義の口座開設がむずかしくなっているそうです。
大手都市銀行にとって、ぼくの会社のような、
資本金1円の超零細(ちょうれいさい)のできたてホヤホヤ企業に、口座開設させるメリットはどこにもないのでしょうね。
リスクだけしかない、そういう判断なのでしょう。
仮に、ぼくが銀行側でも絶対断りますww
実績を作って、いつか再チャレンジしてみたいと思ったりします。
手順7: レシートを貼る
1年分のレシートと領収書を月ごとにまとめて、一枚一枚貼っていきます。
月ごとにまとまってさえいれば、月の中での順序はテキトーでいいと思っています。
とにかく後で見て、それなりに見やすければなんでもよいのです。
ちなみに、レシート右上の緑のマーカーは、「現金払い」を示します。
ピンクのマーカーは、クレジットまたはPayPayなどのバーコード決済を示します。
「役・借」と書いてあるのは、役員借入金、すなわち、ぼく個人のポケットマネーで立て替えた、ということ。
こんなふうに印をつけておくと、あとでfreeeに入力していく時にとても見やすいんです。
手順8: レシートを元に仕訳を手入力する
ここでは、先ほど貼りつけたレシートを元に、現金で支払った分の仕訳を手入力していきます。
クレジットカード支払いのレシートは、カード会社とfreeeが連携されて、データが取り込まれているはずなので、ここでは無視してOKです。
「取引」タブの「取引の一覧・登録」をクリック。
▼
仕訳が入力できたら「支出を登録」をクリックします。
手順9: レシートをアップロード
仕訳の入力が終わったら、次はそのレシートたちをfreee上にアップロードしていきます。
そして、仕訳とレシートを一つ一つ紐づけるわけですね。
バンバンバンバン、スマホでレシートの写真を撮っていき、それを会計freeeのアプリにアップロード。
撮影画面右下の「自動補正」はOFFにしたほうが使いやすかったですよ!
手順10: レシートを取引に添付する
アップロードが終わったら、次はひも付け作業です。
お気に入りの音楽でも聴いて、楽しみながらやりましょう♪
ぼくは大好きな曲『Nothing’s Gonna Stop Us Now』を聴きながら、この作業に取りかかることにします。
リズムを取りながらひもづけていると、なんだかレシートたちが可愛く思えてきます。
これが「無我の境地」というやつですかね…。
「取引」タブから「ファイルボックス」を選択。
▼
紐づけたいレシートを選択します。
▼
「既存の取引に添付」をクリック。
先ほど手入力した仕訳に紐づけます。
仕訳のさがし方は、かなり簡単なのでここでは省略します。
手順11: 税務署に申告相談の予約を入れる
ぼくが電話したのは、8/15(月)。
外は本当にうだるほどの暑さでした。
お盆なので、開いてないかもと思いつつ、福岡税務署に電話を入れてみました。
Plululu…(コール中)
はい。
(あっ開いてた。ラッキー!)
あのー、今年初めて法人の確定申告を自分でやるので、ちょっと申告相談をしたいのですが…
なるほどですね。決算書類はご自分で作って持って来れそうですか?
あ、はい。決算書類は自分で作れそうです。
わかりました。それでは申告予約を取らせていただきますね。法人名と住所を教えていただけますか?
合同会社〇〇です。福岡市〇〇…です。
お電話口は、合同会社〇〇の代表社員〇〇さんですか?
あ、はい。そうです!
こちらの担当は法人第◯部になりますね。そちらの部署が、ただ今お盆休み中でして、出てくるのが18日になるんですが、18日以降にこちらからお電話させていただく形でもよろしいですか?
はい! 大丈夫です。
そうしましたら、8/18以降に法人第◯部の方からお電話を差し上げますので、そこで日程調整をお願いします。
・
・
・
8/18日以降で、8/31までの法人住民税の納付まで終わるのか、不安を覚えつつも電話を置きました。
そうして、8/18以降(電話の人いわく、おそらく8/18当日)に電話がくることを待つことになったのでした。
あと3日ほどで、とりあえず会計freee上で貸借対照表と損益計算書を完成させて、印刷しなければなりません…。
さあ、忙しくなってきましたよ〜!
手順12: 期首の売掛金の残高を消していく
税務署からの電話を待っている間にいろいろ進めるぞ〜!
期首の売掛金残高が2,000円あったとすると、それはどこかで銀行口座に振り込まれたりして回収しているはず。
その仕訳を切っていく作業です。
ちなみに会計業界では、仕訳をつくることを「仕訳を切る」と言ったりします。
ぼくの場合は、アマゾンに少々、BASEに少々、期首売掛金残高があり、
自動仕訳で以下のように処理されていたのを、仕訳し直しました。
BEFORE
▼
AFTER
その後、「月次推移」で貸借対照表を確認すると、売掛金の期首残高はキレイに消えているはずです。
どうでしょう?
キレイに消えてると、なんだか気持ちいいでしょ?笑
手順13: 金融機関の明細書をPDF保存
ここでは、全ての金融機関の明細書をあつめて、見やすいように決算ファイルにとじていきます。
ネットに対応している銀行やカード会社なら、公式サイトから明細が見れるはずです。
PDFをダウンロードし、印刷しましょう。
出力範囲期間は期首から期末(07/01〜06/30)を選択すること。
ネットバンキング非対応の地方銀行の通帳は、
以下のように印刷して、赤ペンで線を引くと分かりやすいですよ。
手順14: 地方銀行の取引を手入力
某地方信用金庫の通帳を見ながら、取引を手入力していきます。
某地方信用金庫は、ネットバンキング契約をしていないため、freeeに取引仕訳を手入力していくほかないのです。
めんどうですが、ここは本当にサクッと終わらせましょう!
手順15: ネットショップから売上を入力
これは業種によりますが、ぼくの場合は、AmazonとBASEにて物販をしているので、これらでの売上を入力します。
両方ともfreeeと連携できるので、データを取り込みましょう。
手順16: ブログアフィリエイトの売上を入力
現状、ぼくはTCSアフィリエイトはじめ、いくつものアフィリエイトサイトに登録していますが、売上が上がったのはTCSだけでした。
売上を立てるのは承認された日です。
成果発生日ではないので要注意。
ブログアフィリエイトは、マイクロ法人のおすすめ事業だよ!
ぼくの場合、
法人ではブログアフィリエイト事業(他アパレル事業も)、
個人事業主としてはUberEatsなどのフードデリバリー事業、
上記を二刀流でやりくりしています。
法人と個人事業で分ける場合は、全く別の事業である必要があるよ!
たとえばブログアフィリエイト事業の中で、
こっちの収入は法人で計上して、あっちの収入は個人事業の方に計上する、
とかはNGなので、注意が必要です。
すこし話が脱線しましたが、作業に戻りましょう!
アフィリエイト収入の仕訳は、以下のように行います。
TCSアフィリエイトの場合、毎月末に承認されて、翌々月の月末に振り込まれます。
もし、6/7に報酬が10,000円発生した場合、問題がなければ基本的には6月30日に承認されます。
そして、翌々月の末、つまり8月31日に振り込まれる、というわけです。
例)
上記のように仕訳を切って問題ありません。
手順17: 創立費と開業費
結論、ここでは何の作業もおこないません。
なぜかというと、
創立費と開業費については、初年度にまったく償却しないで、
その全額を資産計上しておき、翌事業年度以降、利益が出たときにその繰延資産を償却することも自由だからです。
設立年度に償却するかしないか、また何年で償却するか、その事業年度にいくら償却するかは会社の自由なのです。
なので、ぼくの会社は今のところ赤字なので、ほっとくことにします。笑
利益が出た時に経費として計上して、気持ちていどの節税としたいと思います。
手順18: 決算整理仕訳
ここでは次の2つの作業を行います。
① 前年の例を見ながら、今年の決算整理仕訳
② 期末在庫棚卸
① 前年の例を見ながら、今年の決算整理仕訳
決算整理仕訳を行うにあたって、まずは前年の決算整理仕訳を参考にします。
「レポート」タブから「仕訳帳」をクリック。
▼
期間指定で前年度の期間を指定します。
▼
前年度の期末(ex. 6月30日)をチェック。
上記画像を拡大したものが以下です↓
去年の決算整理仕訳を確認して、そのとおりに今回もまず入力してみて、数字だけ今年の数字に直します。
このとき、今年度では不要な仕訳は削除しておきましょう。
ちなみに、決算整理仕訳を入力するには、「振替伝票」という形式で入力する必要があります。
登録方法は以下の通り。
「決算申告」タブから「振替伝票」をクリックします。
▼
▼
とりあえずは、前年と全く同じように入力していきます。
正確な金額はさいごに記入するので、一旦テキトーな数字で登録しておきましょう。
そして全ての仕訳処理が終わったあとで、
月次推移のB/SとP/Lを見ながら、正確な金額を入力し、不要な仕訳は削除するのがベターです。
② 期末在庫棚卸
次に、期末の在庫棚卸(たなおろし)を行います。
といっても在庫の金額を入力するだけです。笑
「決算申告」タブから「在庫棚卸」をクリックします。
▼
「新しい期末処理を入力」をクリック。
▼
①「決算時」にチェックを入れ、
②「期末棚卸高(商品)」の金額を入力、
③「保存」をクリックします。
これを入力しておけば、以下の仕訳が自動で切られることとなります。
そして次に、期首の棚卸仕訳もやりましょう。
本当は期首にやっといたほうがよいのですが…。笑
先の例どおり、「振替伝票」からこの仕訳を作っていきましょう。
伝票種類は「日常仕訳」です。
手順19: 各月末残高が合っているかチェックする
月次推移表を印刷して、貸借対照表と損益計算書の各金額が、通帳や明細書、売上表などと整合しているか確認します。
合っていると確認できたものから、各金額の横に赤ペンでチェックしていくとわかりやすいですよ。
「レポート」タブから「月次推移」をクリック。
▼
画面右側の「エクスポート」より印刷。
手順20: freeeでB/SとP/Lを印刷
ここまで来たら、以下の書類を印刷します。
● 決算報告書の表紙
● 貸借対照表
● 損益計算書
● 販売費及び一般管理費内訳書
● 社員資本等変動計算書
● 個別注記表
●(勘定科目内訳明細書もここで作成しておくとなお良し)
実物の写真を以下に掲載しておきますね。
手順21: 税務署へ申告相談に行く
ありがたいことに、約束どおり 8月18日、しかも朝10時ごろに担当の人が電話をくれました。
「申告相談の日程はいつがいいですか?」と聞かれたので、
「今日とかって空いてないですよね?笑」と聞くと、
「あっ今日でも大丈夫ですよ」とのこと。
そんなこんなで、13:00からの申告相談となりました。
(当日予約可能とは、かなりラッキーじゃないか?)
そう思いました。
申告相談に行くにあたって、以下の書類を用意。
● 前期の決算報告書
● できたての決算書
● 損益計算書と貸借対照表の月次推移表
● 納付書一式
● 前期の決算報告書
今回は用意できなかったのですが、「勘定科目内訳明細書」も持参したほうが望ましいですね。
つまり、勘定科目内訳明細書を作成する作業は、確定申告前に済ましておくとよいですよ。
勘定科目内訳明細書については「手順23:勘定科目内訳明細書の印刷」にて記述しています。
さあ、持ち物が準備できたところで、いよいよお出かけタイムです。
ここのところ、家にこもりっきりだったので、少しワクワクしています。
今日訪れる予定の施設は次のとおり。
① 税務署
② 市役所
③ 県税事務所
① 税務署
今回ぼくがお世話になるのは、福岡税務署さん。
今回は担当部署のフロアが3階だといいます。
約束の13:00より6分早く到着し、待つこと1分ほど。
清潔感のある優しそうな女性が現れました。
(この女性が今回担当してくれるのか…接しやすそう〜〜!)
申告書への記入はけっこう面倒でしたが、手取り足取りていねいに教えてくれました。
彼女の言うとおりに記入していったら書類が完成できてしまった。
え、本当に感謝しかありません…。
(あんな複雑な書類の書き方を熟知していて本当にすごいな…。何年目なんだろう。)
と思い、聞いてみると、なんと勤務2年目だというではないですか。
どおりでぼくより圧倒的に若いわけですね…。笑
ここでスムーズに書類が作れたのは、ひとえに彼女のおかげなのですが、
言うまでもなく、最低でも決算書ぐらいは作ってから行かないとかなり時間と手間がかかってしまいます。
その点はクリアしてから相談にいきましょうね!
彼女は前日がお盆休みだったようで、
自宅で一人カラオケを3時間もしていたようで、声がめちゃめちゃ枯れていました。笑
税務署に勤務している人ってなんだか冷酷なイメージを持っていたので、
とても親近感が湧いて、色々おしゃべりしつつ、1時間半ほどで全書類の記入が完了!
写真だとわかりづらいですが、右の水色の書類の下にはさらに何枚も書類がホッチキスで留めてある。
決して2枚書いただけでは終わらないので、ここは注意が必要です。
新卒2年目で、こんな複雑極まりない書類の書き方を熟知していて、何たる素晴らしさ。
もっとお話したかったのですが、業務は業務。
なんだか友達ができた感覚でしたが、ぼくも頭を切り替えて、
しっかり「お世話になりました!」とお礼を言って、そそくさとフロアを後にしました。
ちなみに、
今回持参した以下の決算書(BS,PL, 販売費及び一般管理費内訳書、社員資本等変動計算書、個別注記表)は、
「保管したい」とのことなので、担当してくれた彼女に手渡しました。
エレベータを降りて、1階で今書いた書類を提出します。
何人か待っている人がいたので、受付番号の紙を取って、イスに座って5分ほど待ちます。
自分の番号が呼ばれたので、書類を渡して、ハンコをもらって、控えの書類をカバンに詰めます。
ちなみに税務署へは、原付で行くと停めやすかったですよ。
今思えば、税務署のお姉さんにお土産ぐらい買って行ってもよかったですね。
そのぐらい親切ていねいに申告書の書き方を教えてくれたのでした。
もう一つ言っておくと、
今回のケースでは、赤字決算だったため、法人税が発生しなかったので、以下の納付書は廃棄してよいです。
もし法人税が出る場合は、申告書を作成した後、この納付書に納付金額をカキカキするわけですね。
さあ、この後は市役所と県税事務所へ行くぞ〜〜!!
② 市役所
博多区役所の9階が法人市民税の担当部署のようで、
そんなことなど知らないぼくは、まず福岡市役所に行ってしまいます。
そこでインフォメーション・デスクのおばさまに、
「法人市民税の担当部署はどこですか?」とたずねました。
するとどうやら法人税務課は、別館として移転されたようで、
最近新しく生まれ変わった博多区役所の9階に移転されたのでした。
原付をかっ飛ばして、風を切り、向かいます。
(早く申告終わりてぇー。)
ここでは、若いお姉さんが担当してくれました。
かなり忙しいようで、雑に扱われましたが、とりあえず言われるがまま以下の書類をカキカキしましたぞ!
紙を2枚書いて、ハンコを押してもらって、終わりです。笑
マジで3分で終わりました。
③ 県税事務所
ぼくの会社はエリア的に、「福岡西総合庁舎」という建物に行くことになっています。
4階が法人県民税の担当部署みたいです。
ぼくの場合は、いちばん手前に座っていた優しそうなおじさまが対応してくれました。
年のころなら、60歳ぐらいでしょうか。
言われるがままに3分ほど、以下の2点の書類をカキカキしただけでした。
「えっこれだけ!? 少なっっ!!」ってなりました。笑
しかも、めっちゃ丁寧に教えてくれます。
ちなみに下記の納付書の表紙は捨てていいやつですよ。
おじさん、ありがとうございます。
本当に優しいおじさまだった。
古きよき日本の誇り。
また来年も会えたらいいなぁ…。
としみじみ。
ふーー!!
というわけで、すべての手続きが終了。
これが「法人の確定申告」という作業であります。
書類作成時間 合計 約1時間40分。
ちなみに今回ぼくは、3ヶ所すべての施設に原付バイクで行ってきましたよ。
どこも原付用の駐輪スペースがあったので助かりました!
手順22: 年度締めを行う
確定申告終了後、会計freeeにて「年度締め」を行います。
「決算申告」タブの中から「年度締め」を選択して行います。
※ 年度締めをすると、数字の変更はできなくなるので、必ず決算書(確定申告書)の作成後に行うようにしよう。
▼
「年度締めをする」をクリック。
▼
年度締めをすると、繰越利益剰余金と損益の振替仕訳が自動で切られるようになっています。
もちろんこれは、利益が出た年は左右反対の仕訳となりますよ。
手順23: 勘定科目内訳明細書の印刷
勘定科目内訳明細書を作った後に気づいたのですが、この作業は確定申告前に済ましておくといいです。
つまり、「手順20: freeeでB/SとP/Lを印刷」までに作成しておくことが望ましいですね。
今回の申告ではできませんでした。
まあ、この段階で作ってもよしとしましょう。
トップページから、「決算申告」タブの「勘定科目内訳明細書の作成」をクリック。
▼
「勘定科目内訳明細書を作成」をクリックする。
▼
はじめ、ぼくは一件一件「BSから同期」をしていたのですが、ここで神ボタンの存在に気づきます。
「全ての内訳明細書を会計情報からコピーする」ボタンです。笑
このボタンが最強すぎて笑けました。笑
▼
「要修正」や「要確認」と表示が出ている箇所は編集しましょう。
▼
紫色の枠内は、11文字以内で入力しないといけないみたいです。
B/Sから取り込んだだけだと、11文字以上になっている可能性が高いので、ここを短く修正しましょう。
▼
あとは「支店名」「口座番号」も入力しておくといいでしょう。
▼
入力できたら、「保存する」をクリックします。
▼
こんな感じでどんどん編集していきましょう!
「未入力」の項目は、残高がないということなので、「出力しない」を選択する。
▼
全て入力し終わったら、「勘定科目内訳明細書を出力」をクリック。
▼
次のような画面になるので、入力内容が合っているかチェック。
▼
OKなら、「PDFで出力」をクリック。
▼
ダウンロードして、印刷しましょう!
手順24: 資産別固定資産減価償却内訳表の印刷
はい。
「名前ながっっ!!」って思います。
漢字14文字は、もはや中国語です。笑
この「資産別なんちゃら表」をいまから印刷していきます。
「決算申告」タブの「固定資産台帳」をクリックします。
▼
「会計期間」が今回決算をおこなう年度となっているか、確認します。
▼
画面右側の「エクスポート」をクリック。
▼
「資産別固定資産減価償却内訳表 PDF形式」をクリック。
何度も言います。
名前ながっっ!!
▼
書類が作成完了すると、メールでお知らせが届くので、リンクをクリック。
▼
「ダウンロード」をクリックしましょう。
▼
PDF形式でダウンロードできたら、紙でも印刷します。
手順25: 決算報告書を電子化する
これでやっと全ての書類が手元にそろったので、電子化してパソコンなりクラウドに保存して見やすくしておこう。
ぼくはPDF化しますが、一枚一枚はやはり面倒なので、
スマホの写真でパシャパシャ撮影して、「決算報告書」というPCフォルダの中にぶち込む、という形でもいいと思います。
ぼくは、プリンターでスキャンして、それをパソコンの専用フォルダに入れておく、というやり方を採用していますよ。
書類の並べ方は、下の「手順26: 書類をファイルに綴じる」を参照くださいませ。
手順26: 書類をファイルに綴じる
最後は書類にパンチで穴を開けて、決算報告書用のファイルに綴じたら完成だ。
ちなみに上記写真は、ぼくの愛用、「100均で手に入れたホワイトパンチちゃん」です。
そういえば、初年度は税理士さんに決算と確定申告業務をお願いしてたから、ファイルもちゃんとしたやつが郵送で送られてきました。
こんな感じのやつです。
中はこんな感じ▼
ぼくはこのファイルが高級感があって好きでした。
ですがこのファイル、ネットで調べてみると、意外に値段が高かったので、近所のルミエールというスーパーで売っていた安物のファイルでいいやと思ってしまいました。
こちらが今回買った決算報告書用のファイルです。
たしか「ルミエール」という激安スーパーで100円ぐらいでした。
これはぼくの字ではありません ▲
うちの妻は字が上手いので、「ネームペンで書いてくれ」って依頼したのです。
なかなかいいかんじになりましたよね。
手書きってのも悪くないものです。
さて、ファイルにとじる書類の順番なのだが、ぼくは以下のようにしています。
税理士事務所に勤務していた経験と、昨年の顧問税理士さんのとじ方を元に、以下のようにすればいいと思ってやっています。
● 法人事業概況説明書(控用)
● 法人事業概況説明書(控用)の裏面
● 別表一 法人税の確定申告書
● 別表二 同族会社等の判定に関する明細書
● 別表四 所得の金額の計算に関する明細書(簡易様式)
● 別表五(一)利益積立金額及び資本金等の額の計算に関する明細書
● 別表五(二)租税公課の納付状況等に関する明細書
● 別表七(一)欠損金又は災害損失金の損金算入等に関する明細書
● 決算報告書の表紙
● 貸借対照表
● 損益計算書
● 販売費及び一般管理費内訳書
● 社員資本等変動計算書
● 個別注記表
● 勘定科目内訳明細書
● 資産別固定資産減価償却内訳表
● 第六号様式(納税者控用)道府県民税の確定申告書
● 第二十号様式(控用)市町村民税の確定申告書
最後までとじ終わったら、きれいに並べてどこか子供の手の届かない所にでもしまっておこう!
前期のやつより、少しファイルの背が太くなってしまいましたね…。
手順27: 仕訳帳をPDF保存
「仕訳帳」と、次の手順で出てくる「総勘定元帳」は、紙で印刷してしまうと相当な量になるので、
電子保存しておいて、税務調査などで必要になったら、いつでも印刷できる状態にしておけばよいとのことです。
ちゃんと税務署の職員さんに確認しました!
「レポート」タブから、「仕訳帳」をクリック。
▼
取引期間を設定するのを忘れずに。
▼
画面右側の「インポート・エクスポート」から「各社CSV・PDFエクスポート」を選択。
▼
①「PDF」を選択。
②「出力開始」をクリック。
▼
メールが来るのを待ちましょう。
てか、ほんと一瞬で来ます。笑
▼
で、メールのリンクをクリックすると、
帳票一覧が表示されるので、左側の「ダウンロード」ボタンを押して保存しましょう。
ちゃんと決算用のフォルダに分けておきましょうね!
以上です!
さあ「手順28」いきましょう!!
がんばってください!
もうちょっと!!
手順は 30 まででおしまいですよ!
手順28: 総勘定元帳をPDF保存
次に、総勘定元帳もPDF保存していきます。
「レポート」タブから「総勘定元帳」を選択。
▼
① 表示年度を選択して、
②「絞り込む」をクリックする。
▼
画面右側の「エクスポート」より、「各詳細をPDF形式でエクスポート」をクリック。
▼
全てにチェックを入れて、「出力」をクリック。
メールを待ちましょう。
もう一度言いますが、メールは一瞬で来るのでご心配なく。笑
▼
届いたメールのリンクから、帳票一覧に飛ぶので、またまた右側の「ダウンロード」ボタンのお世話になりましょう。
保存したら、PCの専用フォルダに入れときましょう。
手順29: レシートその他決算資料をスキャン電子化
さあ、もうほとんどの作業が終わりました。
ここでは、レシートその他、今回の決算にあたって使った書類の電子化作業を行います。
結構な枚数があるはずなので、プリンターのスキャンよりも、スマホでパシャパシャ撮影していったほうが圧倒的に速いでしょう。
で、撮影し終えたら、パソコンの決算用フォルダにぶち込みましょう!
そして、紙の原本は専用ファイルを作って、そこにわかりやすいように綴じておきましょう。
以下のように、一枚一枚パシャパシャ撮って、まとめてPCやクラウドに保存しておこう。
▼
もちろんフォルダ分けしておくのは絶対です。
手順30: 税金を銀行で納付する
ようやく最後の手順。
ここまで来たら、銀行に法人住民税を納付しに行きましょう!
(法人税・地方法人税の支払いがある人はそれも)
金融機関で納付できたら、領収書(上記画像)をもらうのを忘れずに!
そして帰ってきたら、レシートを貼っている紙に、スティックのりで貼り付けて、ファイルに綴じておきましょう。
ぼくは、レシートは月単位でまとめています。
「2022年8月分」という感じに。
で、紙が途中でも、月が変われば新しい紙でスタートします。
そのほうが、後で圧倒的に見やすいからです。
あとはそうですね、紙の裏は使わないことにも気をつかっていたりします。
裏を使わなくてもそんなにかさばらないので心配無用です。
裏を使うと書類整理がややこしくなるので、推奨しません。
スキャンが終わったら、このかなり分厚いファイルに前期分も一緒に綴じます。
(これはダイソーで買ったような気がします)
何期分かまとめて保管できるように、ぼくは分厚い資料入れを用意したのです。
こんな感じで本棚に置いたら、完成!!
法人の確定申告、本当にお疲れ様でした。
これですべての作業が本当に終了したんですね…
今の時刻は、2022年8月20日午前9:50 です。
確定申告作業に取りかかったのが、たしか8月12日の朝だったから…丸8日ですか…。
結論:
税理士に依頼した方が時間と労力は節約できます。
が、税理士なしでも法人の確定申告は無理ではありません。(会計ソフトは必須)
「税理士さんなしでも、できんことはないな」という感じですね。
どうしても節約したいなら、全然イケると思います。
ただその前に、決算書ぐらいは自分で作れるように、簿記の基礎知識ぐらいは本でも読んで勉強しておくとよいでしょう。
ぼくは会社に利益が出始めたら、また税理士さんにお願いしますかね〜。笑
だってしんどいんだもの…w